東京の結婚相談所を比較考察 エン婚活さん 8
エン婚活さんのコンセプトである「学び」について考察を進めている本企画。
今回はエン婚活さんが謳う「3つの学び」のうちの3つ目について考察をしていきます。
●最後 ソレ?
前回のお見合い本音フィードバックについては大称賛でした。本当に素晴らしいシステム。
しかし、3つめはここにきて「まさか」の学びポイントでした。
「専任コンシェルジュ」があなたをサポートします。 だそうで。
正直、「ここにきてソレかよ」感が否めません。 残念至極。
詳しく見ていきましょうか。
●顔の見えない「コンシェルジュ」
エン婚活さんのそもそものコンセプトは、
「ネット婚活 と 結婚相談所 の イイとこ取り」でしたね。覚えてます?
とはいえもちろん、両方のいいところを全部取り入れられるほど世の中甘くはないわけで、
「専任コンシェルジュ」とは全てオンライン上でのやり取り(電話かメール)になります。
というよりそもそもエン婚活さんに「店舗」はありません。入会手続きでさえオンラインです。
そして入会後のオリエンテーションはお家芸の「動画視聴」という徹底ぶり。
というわけで、あなたと専任コンシェルジュがひざ詰めで会話をする機会はありません。
顔も合わせたことの無い相手に対していったい何を「コンシェル?」してくれるのかさっぱり不明です。
●本質的な「学び」を与えることは物理的に無理
エン婚活さんは「ネット婚活と結婚相談所の間」に位置していますので、料金は非常に安いです。
半年で成婚すれば活動費の総額は10万円を切るお値段になります。これは間違いなく業界最安値水準です。
ということは、1人のコンシェルジュが「年収500万円」で雇用されていると仮定した場合、
それだけでも抱える会員は「50名」が必須です。
そしてもちろんコンシェルジュのお給料だけが費用ではありませんので、
・本社の地代家賃
・宣伝広告費
・社長など直接会員を抱えない社員に係る人件費
などなど諸々の費用を勘案すれば、
1コンシェルジュあたり「100名」は会員を抱えないとやっていけないと思われます。
何せ目が飛び出るほどの安さなわけですから、利益を出す為の会員の絶対数がけ桁違いに多くなるのです。
※経営的な言い方をすれば、「損益分岐点を超える為の会員数が大変多く必要になる」ということ。
・コミュニケーションはメールか電話 顔を合わせての会話は1度もできない
・それでいて抱える会員は100名規模
こんな状況にコンシェルジュは追い込まれているのです。
1カ月に200時間働いていると仮定しても(結構な労働量ですよ)、1人に掛けられる時間はMAXで2時間です。
それ以外に朝礼なり、会議なり、事務作業なり、電話対応なり、と時間はどんどん削られていきます。
●恐らくコンシェルジュの対応はこうなってしまう
・お見合いが組めていない会員には
⇒こちらからの紹介に対するOKをたくさんしましょう!
・交際相手との連絡について悩んでいる会員には
⇒相手の立場に立って連絡をするようにしましょう!
・お見合いでなかなかお相手OKをもらえない会員には
⇒お見合いフィードバックが毎月出るのでそれを参考にしましょう!
と、とにかく表面的・画一的・均質的なアドバイスを、怒涛のように数多くこなすだけで精一杯でしょう。
求められるのはひとりひとりに対して想いを寄せる心配り ではなく、
大量に必要となる「事務作業」を怒涛のように片づけられる「事務処理能力」です。
何度か申し上げていますが、「ひと」が悪いのではありません。そういう「システム」なのです。
大量に会員を抱えないと利益が出ない以上、画一のサービスで速度を上げないと仕事が追いつかないのです。
●せっかくのお見合い本音フィードバックが・・・
こうなると俄然心配になってくるのが「お見合い本音フィードバック」のシステムです。
私はコレは本当に素晴らしいシステムだと思っています。
お相手からの本音フィードバックをもらえて次のお見合いに活かせるのであればこんな素晴らしいことは無い、と。
んが、
1人のコンシェルジュがこれほど大量の会員を抱えることとなると話は少し怪しくなります。
真に重要なことは、本音フィードバックを会員に披露することではありません。
その本音フィードバックを基に、
・お見合いのどの部分がまずかったのかを考え
・今後のお見合いをどのように変えていくのかを考え
・それを実践するためにどうするか、イマ何ができるかを考え
・もっと言うなればお見合い時のファッションや話題選び、会話の進め方なども見直し、
・更にやるのであればそもそものお申し込みするお相手はどうなのか?
などなど、せっかくの本音フィードバックがあるのですから、
それを基にして考えられること、改善できることはそれこそ山のようにあるのです。宝の山ですよ。
ですが、これだけ大量の会員を抱えているコンシェルジュにそれを期待するのは酷です。残酷すぎます。
仕方がない。送られてきたアンケートをコピペして「さすがに直では見せられない」部分だけカットして、
あとは会員にPDFでポーン。するしかありません。
それでも1カ月で100回やるんですよ、コレを。しかもそれが毎月毎月毎月毎月・・・。
想像を絶するレベルの「地獄の作業」です。
会員の顔を思い浮かべるヒマなんてあったものではありません。あ、だから会員と1度も会わないのか。
もったいない。
実にもったいないです。
せっかくのお宝を、自分たちのシステムで持ち腐れにしてしまっています。
フィードバックは送るからその後は自分で分析して改善策を考えて下さい。
というドMというか、ある意味「自分で何とかできる人」であれば、何とか活用できるモノ。
と言えるのでしょうか。
最後の最後で何とも言えないもどかしさが残る結果となってしまいました。
「動画」と「コンシェルジュ」は置いておくとして、
「お見合い本音フィードバック」は本当に素晴らしいシステムだと思います。
コレを活用できるかどうかが、エン婚活さんで成婚できるかどうかの1つの指標となるのではないでしょうか。
エン婚活さんで成婚を目指す読者の方は、ぜひとも頑張って頂きたいものです。
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