東京の結婚相談所を比較考察 ゼクシィ縁結びカウンターさん 2
東京の結婚相談所を個別に比較考察する本企画。
前回からはリクルート(ゼクシィ縁結びカウンターさん)を考察しています。
今回は個別のサービスうんぬんというより、ちょっと大きな視点、高い視点から覗いていこうと思います。
【リクルート本体は結婚相談業にそんな力は入れてないと思う】
ゼクシィ縁結びカウンターさんの開業によって、リクルートは結婚相談業に参入してきました。
天下のリクルートさん(売上高2兆円弱)ですから、そりゃあもう周りの仲人さんたちも大慌て、みたいな。
で、もちろんキングリクルートが新規参入してくるわけですから、もちろん脅威ではあるんですけど、
実は「リクルート本体はそんなに結婚相談業に熱心でもないんじゃないか?」と思える所がいくつかあります。
まずはそのあたりから考察していきます。
●リクルート全体から見た売上に対するインパクト(寄与度)はかなり微々
リクルートがまだ売上高1兆円に到達していないころ、
「売上高1兆円を達成させるんだ!」という大目標達成のためにでてきたトンデモ秘策が
「売上高3000億円のスタッフサービスを買収しちゃえ」というものでした。
そもそもリクルートは「リクルートスタッフィング社」で人材派遣業を持っています。
スタッフサービスなんて買ってどうすんの?って素人的には思うんですけど、
でも、買いました。スタッフサービス。
・グループ売上1兆円を達成するにはコレが最善(と考えた)
・ここでスタッフサービス(当時業界1位)を買収しなければ、国内人材派遣業でリクルートが1位を獲れない
との判断の下、「かなりの大きな決断」をもって、リクルートはスタッフサービスを買収したのです。
何が言いたいか。
・動くお金が大きければ人だって、組織だって、本気になって取り組むし、考える、 ということ。
ここでようやく結婚相談業のハナシに戻ります。
まず、今のリクルートは色々頑張って(営業努力とか国内・海外買収とか)売上高年2兆円弱の会社になっています。
そこで考えてみたいのが、結婚相談業に参入していったいいくらの売上が見込めるのか、ということです。
数字にしてみるとこんな感じです。(単位 億円)
リクルート全体の売上 : ¥20,000(2兆円)
結婚相談業参入の売上 : ¥ 20(20億円)
率にして実に0.1%です。
年収500万円の人が社長に「よし!うちも思い切って賃上げだ! 月ベースで400円、賃金上げるぞ!」
こんな感じ。 やる気でます? むしろやる気下がりそうなくらいじゃない?
ちなみに、結婚相談業の売上 ¥20億 も割と好意的に見ている方です。
客単価(¥200,000) × 想定会員数(10,000名) = ¥20億
この想定会員数10,000名って、パートナーエージェントさんと同じくらいの規模なので、
割とそこそこに大規模な会員数です。
もちろん、「けた違いの宣伝広告費投入」という「大変黒船らしい」お振る舞いは頂いているので、
達成は至極困難、とまでは言いませんが、とはいえ短期間で1万名達成とはそれなりのハードルです。
でも、それなりのハードルを達成したとしても売り上げ全体に対するインパクトは0.1%しかない、と。
というわけでリクルートさん本体からみれば、
「社運を賭けた1大運命プロジェクト」とかでは全然なくて、
「ちょっとお小遣い稼ぎの副業的に【結婚相談所 始めました】」程度の重要度だと。
冷やし中華じゃないんだぞ、と。
次回、
リクルート本体は結婚相談業にそこまで本気じゃないんじゃない?の考察をもう1本やりますね。
-・- ニコまり。人気ブログ 四天王さん -・-
1位 みんな気になるその「秘訣」を全部見せます
2位 結局、「どういう人が成婚できるの?」
3位 じゃあ逆に「どういう人は成婚できないの?」
4位 やっぱり気になる「他の結婚相談所」ってどんなところ?
-・- よかったら併せてご覧ください -・-