東京の結婚相談所を比較考察 ゼクシィ縁結びカウンターさん 9
前回の考察で「守るべき本丸はゼクシィ」そしてその為に「婚活三羽ガラス」が生み出された。
というお話をしました。今回はそれを踏まえて、その「三羽ガラス」がどう活躍するのかを考察していきます。
●ゼクシィブランドが絶対死守したい「価値」ってナニ
ゼクシィブランドが持つ婚活三羽ガラスの活躍を理解する為には、
そもそも「ゼクシィの価値って何か」を抑える必要があります。
皆さん、ゼクシィの価値(リクルートさん側から見た)って何でしょうね。
「結婚式場へ訪れるカップル全てがゼクシィを経由してあなたの式場に足を運んでいますよ」
これが最高最大の価値です。
だからこそ、ゼクシィは1冊で年間500億円を生み出すお化けコンテンツとなれたのです。
要は「ゼクシィに載せないならお客さん誰も来ませんよ? ハイ、広告掲載料はウン億円になります♪」
これがまかり通ってしまうのも、式場を探すカップルをゼクシィが独占できていたからです。
これこそがゼクシィ最大の価値です。これが崩れてしまってはゼクシィはゼクシィたれません。
●いまそのゼクシィ最大の価値が崩れかかっている
・インターネットの発達・発展により、カップルと式場とか直接結びつくようになった。
⇒ わざわざゼクシィ見なくても、ネットで検索すれば素敵な式場探しが十分にできてしまう
・結婚相談所で成婚したカップルは、その結婚相談所のアドバイザーに式場探しのアドバイスを求める
⇒ わざわざゼクシィ見なくても、アドバイザーに聞けば素敵な式場探しが十分にできてしまう
すると、結婚が決まったカップルはゼクシィ経由ではなくて、上記経由にて結婚式場にたどり着くことになります。
結婚式場としてはどうでしょう?
「もう別にゼクシィに高い広告料払わなくてもいーや。だってそれ以外からの経路でカップル来てくれるし」
となって、ゼクシィへの掲載を止め、まではしなくても、掲載の重みを軽くする、要はお金を払わなくなります。
だからこそゼクシィは
「もう一度、ゼクシィを経由してカップルが結婚式場を探す」仕組みを取り戻す、もしくは作り直さねば。
と躍起になっているわけです。でないと「ゼクシイラネ(´◉◞౪◟◉)」ってなっちゃうから。
それでは、このゼクシィ最大最高の価値を維持発展させるために具体的に何をどうしているのか。
更に詳しく見ていきましょう。全部で3つです。
●ネット検索のカップルを全て抑えるのは難しい。ならばせめてもの止血をしよう
まず「ネット経由で結婚式場を直接探すカップル」については、その全てを取り戻すことは無理です。
自宅や外出先のスマホで手軽に気軽に検索できるわけですから、それを全部止めることは絶対にできません。
ということでまず先だっての施策として
・ゼクシィネット(要はゼクシィのネット版)
を立ち上げて、結婚関連のポータルサイト的な立ち位置を創り上げることでの集客を図っています。
また更に、三羽ガラスのうちの2つ、
・ゼクシィ縁結び(ネット婚活)
・ゼクシィ縁結びPARTY(婚活パーティー)
の2つを展開することで、「顧客の囲い込み」を狙っているようにも見受けられます。
つまり、ゼクシィブランドのサービスで結婚できたのだから、式場探しも
・ゼクシィを使おう
・ゼクシィネットを使おう
・ゼクシィ相談カウンター(ゼクシィブランドの運営する店舗型の結婚式場紹介所)行ってみよう
とカップルに想起させ、ヨソブランドのサービスをできるだけ使わせないようにする戦略です。
●結婚相談所経由のカップルは自分(ゼクシィ縁結びカウンター)でやれば万事解決
結婚相談所のアドバイザーが結婚式場を紹介するのなら、
「それを自分たちでやればいいじゃん(byリクルート)」がある意味手っ取り早い顧客取り戻し施策です。
そんな簡単に言ってくれるんじゃネーヨ ( `―´)ノ
な気持ちにはなりますが、なにせ資本(お金も人も)潤沢なリクルートさん。
「取られてんならこっちも同じことやって取り返しちゃえよ (´◉◞౪◟◉)」
という「ま、まぁ、そう、です、よね」なお見事発想で結婚相談業に景気よく参入されてきました。
ここでは簡単に触れるにとどめますが、
だからこそ、参入における最大のウリが「価格が一番安い」になるのです。
だってそれが顧客を囲い込むのに一番都合がいいから。なんて言っても「価格」が一番集客力高いんです。
●小さいとはいえ「チリツモ」 三羽ガラスの頑張りにも期待
これまで何度かお話してきましたが、
・ゼクシィ1冊の売り上げは500億円以上(ピーク時)
・ゼクシィ縁結びカウンターの売り上げは好意的に見積もって20億点
よってゼクシィ1冊の売り上げと比べてもゼクシィ縁結びカウンターの売り上げは微々たるものではあります。
とはいえ、微々たるものでもちりも積もればなんとやら。でして、
・ゼクシィ縁結び
・ゼクシィ縁結びPARTY
・ゼクシィ縁結びカウンター
それぞれが頑張ってある程度の売り上げを立ててくれれば、それはそれで結構な金額を見込むことができます。
もともとは「ゼクシィから離れた顧客を取り戻す為の施策」ではあったものの、
意外と「無視できないくらいそこそこそれなり規模の事業に発展する可能性もある」のです。
この三羽ガラスがゼクシィと並ぶ(ところまでは難しくてもある程度の)事業規模に成長してくれれば、
たとえゼクシィの価値(カップルの送客を独占すること)が多少崩れたとしても、
それを補ってなお余りあるだけの事業規模を「ゼクシィブランド全体」として維持・発展することができます。
というわけで以上、ゼクシィ三羽ガラス
・ゼクシィ縁結び ・ゼクシィ縁結びPARTY ・ゼクシィ縁結びカウンター
の活躍によるゼクシィ本体に対する補完機能についての考察を行いました。
次回は、このようにリクルートブランド(ゼクシィブランド)が、
婚活業界に次々と参入してくることの業界そのものに対する意味・意義について考察してみようと思います。
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