東京の結婚相談所を比較考察 ゼクシィ縁結びカウンターさん １１
本シリーズも１１回目。毎度ながら長編シリーズになってきました。しかもこの様子だともっと続きそうです。
「このシリーズを全部読んだ！」と申告下さった方、入会金から￥１０，０００をサービス！とかやりますかね。
価格競争はしない！って心に決めていたのに。こんな形で価格競争サービスに参入することになるとわ。。。
で、今回の記事は、リクルート（ゼクシィ縁結びカウンター）参入による、
結婚相談所業界への「メリット」について考察していきます。
●本当に既存の結婚相談所にとって「黒船」なの？
前回、ゼクシィ縁結びカウンターのによる結婚相談所業界への参入は「黒船だ！」というふうに書きました。
それはそれで間違いのないことです。明らかにお客様を取り合う関係になるわけですから。脅威そのものです。
とはいえ、ゼクシィ縁結びカウンターの参入は本当に単なる「脅威が増えただけ」なのでしょうか？
実を言うと、「脅威は脅威で間違いないけど、それだけでもないのでは？」 と思ったりもしています。
その理由は以下２つです。
１ 新しい顧客層が結婚相談所への加入を検討してくれる
ゼクシィ縁結びカウンターはいわば結婚相談所のマクドナルドです。
「（発狂的に）安くて・お気軽、お手軽」に利用できる結婚相談所として、サービス展開を進めています。
これまでの仲人型の結婚相談所は、そのサービスの手厚さから低価格でのサービス提供は難しいものでした。
あくまで一例ですが、例えばニコまり。では以下のサービスをそれぞれの会員に提供しています。
婚活を始めるにあたっての戦略策定のお手伝い
プロフィール写真撮影時の同行、随行
個別プロフィール作成時の添削、修正、提案
該当ある方には個別のお相手紹介
希望や必要に応じ、会員のお相手検索をサポート
お見合い前のロールプレイング・作戦会議 お見合い後のフィードバック・改善点のアドバイス
お見合いへの原則立ち合い（立ち合い方については個別対応。）
※全て立ち会うことを保証はできません。予めご承知おきください。
困ったとき、悩んだとき、とにかく話を聞いてほしい時、随時・逐次の面談
※お見合い同行、面談、それぞれに回数の制限はありません。常識の範囲内であればいくらでもお供します。
交際サポート（メール、ＬＩＮＥ、デートプラン等のアドバイス など）
会員の交際状況を把握し、随時・逐次のアドバイス、軌道修正
※必要と判断すれば可視化できるデータも用意し、納得の上での行動変容・軌道修正を求めます
たぶんめんどくさくなって３つ目くらいから飛ばしましたよね？ 私なら絶対に読み飛ばします。
とまぁ、これだけあれこれ手をかけ、目をかけ、お世話をさせてもらいますので、
どうしてもサービスの質を確保する為にも「ある程度の金額設定は避けられない」ものとなります。
事実、ニコまり。の金額設定はいわゆる「安い」結婚相談所と比べたら明らかに高額です。
※ニコまり。の価格、および活動プランについてはコチラをどうぞ。
一方で、ゼクシィ縁結びカウンターの価格は「トンデモ」価格です、
最安値のプランであれば「結婚情報サービス型」の「雄」オーネットよりも全然安いです。マジで全然。
※結婚情報サービス型？ 仲人型？ な方はコチラをどうぞ
これまで提供されていなかった価格でサービス展開がなされるわけですから、
価格面で結婚相談所への加入を躊躇していた方が、「それならば」と結婚相談所への加入をなされるかもしれません。
このように、これまで獲得できていなかった顧客層を獲得できるということは、
結婚相談所業界全体の視点で見れば、非常によいことだと思っています。
「一部の人に閉ざされたサービス」よりは「多くの人に開かれたサービス」の方がいいじゃないですか。
２ 結婚相談所 そのものが、世間に認知してもらえる
通常、結婚相談所に入会していることをだれかれ構わず吹聴してまわる会員はいません。
多くの方が、友人はおろか、時にはご家族にも内緒で、結婚相談所での活動をなされるのです。
どうして？
「何となく恥ずかしい」 「何となく後ろめたい」 から。
「イマ現在」の結婚相談所の立ち位置ってこの位置なんです。とても積極的に言える環境にはありません。
しかし、リクルート（ゼクシィ縁結びカウンター）が参入してくることによって、
その状況が今後は徐々にではありますが、「いい方向」に改善されていくと私は思っています。
・先ほど述べた新しい顧客層の開拓（お安く・お気軽、お手軽に）により、利用者のすそ野が広がること
・ゼクシィという世間的にも認知されたブランドが結婚相談所を運営することによる心理的安心感
この２つを理由にして、先々では「俺、結婚相談所入ってるよ」と普通に言えるような環境ができるのかな、と。
昔の転職市場がそうでした。
転職と言うと昔は「イマの職場で使えないヤツがする残念な行動」と見られていて、
転職活動をしている人もとても「俺 人材紹介会社使って転職活動してる」
なんて言えたものではありませんでした。それほど、「転職って恥ずかしいこと」だったのです。
でも今は普通にみんな言いますよね。
「転職」も普通になりましたし、「人材紹介会社」もありふれた存在になりました。
まさにこれが結婚相談所業界で起ころうとしていると思うのです。
「あのリクルート（ゼクシィ）だってサービス展開を行うくらい、世の中一般にありふれたサービスなんだ。」
と世の中で認知されることにより、結婚相談所を使って婚活することが「普通」になる時代がくる。と。
「仕事変えようかな」と思ったときに「じゃ紹介会社行ってみるか」となるように、
「結婚考えようかな」と思ったときに「じゃ結婚相談所行ってみるか」となる日が、
「遠くはない未来」の日常風景となる日がやってくると考えているのです。
このように考えると、リクルート（ゼクシィ縁結びカウンター）の結婚相談所業界への参入は、
何も既存の結婚相談所にとって「脅威」だけではなく、「新たな機会の創出」にも資するものではないでしょうか。
「黒船来航」が明治維新に繋がり、日本が列強の仲間入りを果たすきっかけを作ったように、
「ゼクシィ」という黒船が、結婚相談所業界を世間に認知させる１つのきっかけになるような気がして、
私は大変な期待感を持って彼らの参入を見つめています。
見つめている間にニコまり。が「お取り潰された相談所第一号」になりましたら皆さん察してやってください。
次回は、大きな視点で業界を見る続き。
リクルート（ゼクシィ縁結びカウンター）の結婚相談所業界への参入によって、
これからの結婚相談所業界の業界地図がどうなっていくのかを考察してみようと思います。
マクロ視点での記事が続いていて、「どの結婚相談所に入るか検討中」の読者さんにとっては
ちょっと（かなり？）退屈させてしまうような記事が続いていてごめんなさい。
ゼクシィブランドの参入は結婚相談所業界にとってそれほどインパクトの強いものなんだなぁ、
と思って頂き、温かい目で見守って下されれば大変幸いです。
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