オリコンランキング 比較・口コミ系サイト のホラーな話 ８
前回の記事で、口コミ系サイトの情報の「客観性・公平性」については、特に問題無いという結論に達しました。
今回は一番危険度が高い部分「透明性」についての考察をしていきます。
●透明性
もはや皆さんの予想通りなんだろうなと思いますが、「透明性については真っ黒」です。一寸先も見えない感じ。
そもそも「口コミ掲載の相談所から広告料を取る」というビジネスモデルの時点で透明も何もあったものではないのですが、
一応２つの視点から深く考察をしてみます。
●ランキングの怪
比較・口コミ系サイトの多くが「相談所ごとのオススメランキング」を掲載していますが、
当然の如く「集計の方法」や「集計に用いた元データ」の掲載はありません。
もう回りくどく言ってても面倒なのでストレートに言ってしまいますが、
「口コミサイトへの広告料（ていうかもはや上納金？）の多い順番に上からランキング」が作られています。
従い、客観性・公平性を担保に顧客の信頼を得る建前の口コミサイトが
上記のようなソースを明らかにできるわけがありません。そもそものところで矛盾してるんですから。
というわけでどこのランキングサイトを見ても、もいわゆる「大手」と呼ばれる会社が、
多少の順番の違いこそあれ、「どこでも」「似たように」「同じように」顔を出しています。金太郎あめみたいに。
そして、「大手じゃないからランキングに顔を出したら消費者に怪しまれそう」という中小規模の相談所は、
「ピックアップ」とか「特別推薦」とか名を変え品を変えでランキングに「芸術的な巧みさで」掲載されています。
「広告料を払ってくれてありがとうございます。ただ、貴社は規模の関係でランキングに入れることができないんです」
と言われた広告掲載企業が、「ピックアップ」での掲載に首を縦に振って掲載してもらっているのでしょう。
もちろん、おいくら万円支払ってくれるかによって、何位と何位の間にピックアップされるかが決まる仕組みです。
ちなみに、ニコまり。も試しに「ランキングサイトに入れてよ」と、とあるサイトに交渉を持ちかけてみましたが、
なんかあ～でもない、こ～でもない、煮え切らない答えが先方から返ってきて結局は掲載お断りでした。
そりゃそうでしょうね。
いくら「ピックアップ」なり「特別掲載」なりでやろうとしても、さすがにニコまり。は規模が小さすぎます。
手塩にかけて作り上げたランキングサイトがニコまり。の登場によって信頼を失うこととなっては元も子もありません。
先方がお断りされるのは至極当然のことです。 私が逆の立場であってもやはり、丁重にお断りします。
それでも煮え切らない断り方をしたのは、
「将来ニコまり。がもし、大きくなったらその時は広告掲載の有力な候補相談所になりうる」から、
邪険に断ってヨソの口コミサイトに忠誠を誓ったりしないようにする為の温かい心遣いなのでしょう。ありがたや。
●口コミの怪
そもそもあの口コミって「誰が書いている」んでしょうか？
いちいち口コミの投稿を待ってるくらいなら、「自分で書いちゃった方が早い」と思うんですよね。
誰が書いたか情報を出せ！て言われれば「個人情報保護の観点から無理です」て断ればそれ以上深追いはされないですし。
「広告掲載料」をお支払い頂いている大切なお客様なわけですから、悪いことを書く必要がありません。
そんなの書いちゃったら「もうお前らの口コミサイトにはお金を払わない！」と言われて運営が成り立たなくなりますし。
であれば、口コミサイトの担当者なり、広告掲載する相談所側のスタッフなりが、それっぽい口コミを作ればいいんじゃない？と。
「いや。そんなことは無い。事実、口コミサイトには悪い口コミも出ている」という反論、したくなります？
そりゃあ、「客観性・公平性」が建前上のウリである「口コミサイト」ですからね。
あからさまに素敵な口コミばかりが並べば、いくらなんでも怪しまれることくらい運営側も分かっています。
まぁ、上納金（広告掲載料）の少ない相談所がランキング下位にされて、ダメ口コミの餌食となるんじゃないですかね。
これは本論から逸れた面白ばなしですが、
・１つの相談所が多くの口コミ系サイトで１位を独占しないように
・それぞれの相談所が口コミサイトの上位・下位をバランスよく獲得して顧客獲得に偏りが出ないように
各相談所間でやり取り・取り決めがあるのだとすれば立派な「口コミサイトカルテル」の出来上がりです。
まぁ、そこまでやっているんであればむしろ褒めるべきだと思いますけどね。とてつもない企業努力じゃないですか。
●まとめ 総評
口コミ系サイトやランキングサイト、
ヒトコトで言えば「軽くステマ（ステルスマーケティング）」ってことですね。
「ヒトコトで言えるんなら最初から言っとけ！８回もシリーズすんな！」って怒られそうですが・・・。
余談ではありますが、日本人って世界一「ランキングで行動を決める民族」らしいです。
「周りと合わせる」「みんなと同じに」という意識が他国に比べて強いんでしょうね。日本人らしい特性です。
だからこそ、口コミサイトとかランキングサイトとか、オリコン顧客満足度調査ランキングなどが流行るのでしょう。
「みんなが選んでる相談所でないと何だか不安。安心できない！」という顧客心理によるものと思われます。
当相談所は、嘘をつくとか、大きい組織や相談所に迎合する（なんでもハイハイとへりくだる）つもりはありませんので、
口コミサイト等についても、「こういうものですよ」という客観的な事実を述べたつもりです。
とはいえ、あれだけの口コミ系サイトが数多く存在していることは、
それでも彼らは世の中で受け入れられ、そして必要とされている、ことは間違いのないことだと思いますので、
これらサイトを参考にご自身が入会する相談所を選ぶ方がいても、全く以ってそれを否定するつもりはありません。
ひとつの情報に盲信的にならず、あなた自身が客観的な落ち着いた視点を持って、
どの相談所に入会することが「理想の成婚」に向けて最適か、を考える一助になれたのであれば、
それこそが、本記事（シリーズ？）を書いてきた私への最高の栄誉です。
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