東京の結婚相談所を比較考察 パートナーエージェントさん 10
とうとう10回目を迎えてしまった本シリーズ。
今回は「低価格路線」に舵を切ったP.A.さんが今後どうなっていくであろうかを考察していきます。
●P.A.連合の会員規模は確実に伸びるだろうが・・・
リクルート(ゼクシィ縁結びカウンター)なり、エン婚活なり、
知名度もあり、ブランド力もあり、ひいては顧客からの一定の信頼を獲得している企業が、
「激安の殿堂 ばりの圧倒的な低価格サービス」で参入してくるわけですから、会員のすそ野が広がることは間違いないです。
・価格の面で一歩を踏み出せなかった顧客層が、「これだけ安いなら」と一歩踏み出すかもしれませんし、
・「結婚相談所なんて、、、」と思っていた方が「ゼクシィがやってるなら!」と一歩踏み出すかもしれません。
価格力とブランド力によって、「お気軽・お手軽・お安く」結婚相談所を利用することができるようになります。
「早い・安い・旨い」の吉野家が一時期この世の春を謳歌したように、
これまで結婚相談所の利用をためらっていたライトなユーザーが結婚相談所に参入してくる可能性はあります。
ただし、彼らが「どこの相談所に入るか」はこれまた別の問題です。
先に言っておきますが、ニコまり。には来ません。値段が高いですから。
じゃあP.A.さんに行く?「お気軽・お手軽・お安く 軸」の顧客はP.A.さんとも違うように思います。
となると結局はリクルート(ゼクシィ縁結びカウンター)の独り勝ちかもしれません。
「価格志向の顧客は、選択肢の中で一番安いサービス提供者を選択する」が鉄則です。1円でも高かったら選ばれません。
となると選ばれるのはリクルート(ゼクシィ縁結びカウンター)1択です。他には行かないでしょう。
1つの結論として、低価格志向顧客へのアピールはP.A.連合としての会員規模拡大には寄与するかもしれませんが、
それがすなわちP.A.さん単独での規模拡大に寄与するかは非常に不透明な状況です。
●成婚率の高さを維持できるのか
懐かしき第1回目の考察で書きましたが、P.A.さんのスゴイところは何と言っても「成婚率の高さ」です。
この高さを「ウリ・強み」として広告宣伝を展開し、10,000名超の会員規模を獲得してきました。
そしてその結果、P.A.さんにとって成婚率とは「会社維持の為の生命線」となるまでに重要な指標となりました。
ところで、低価格志向の顧客属性とはどんなものでしょうか?
先ほどからさんざん書いていますが、「お気軽・お手軽・お安く 軸」の顧客ですよね。
現状、結婚相談所に登録される方の心の中は
・多少値段が高くてもよい。なぜなら本気で結婚したいから。
というものです。
彼らに対して、「成婚率の高さ」を宣伝材料にし興味喚起をさせ、
「仲人型結婚相談所」の中では割安な料金体系も後押しとして会員を獲得し、
お家芸の「登録者の全部を見せず、紹介するお相手をP.A.側でコントロールする」ノウハウで成婚を積み上げてきました。
果たして、「お気軽・お手軽・お安く 軸」の顧客にこれが通用するでしょうか?
・値段においては仲人型結婚相談所の中では安い、であって、業界全体の中では割高 実際オーネットのほうが安い
・お気軽、お手軽軸の相手をコントロールすることは難しい(嫌ならすぐに別のサービスに切り替えてしまう)
・多分こういう顧客層って「登録されてる人全部見せて」って言うと思う。(気軽に全員見てみたいじゃん)
こういう「逆風」が予想される中で、「成婚率の高さ」を維持し続けなければなりません。
なぜなら、今やP.A.さんの代名詞が「成婚率が高い」だからです。
それを失うことは企業価値そのものを失うことと同義なのです。
「成婚率が他と比べて高くないなら別にいいや。他の相談所行こう」となってしまいます。
P.A.さんにとって「成婚率の維持」は何にも代えて守らねばならない至上命題なのです。
果たしてこのような「逆風」の環境下で、どれだけ今の「高い成婚率」を守り続けられるか、非常に興味深いところです。
●もちろん、何も全部が全部悪いことばかりではない
こんなことばかり書いていると、「何もいいことはないのか!」とお叱りを受けそうですが、もちろんそんなことはありません。
「お気軽・お手軽・お安く 軸」の顧客とは、これまで結婚相談所を利用していない顧客ですから、
いわゆる「新しい層との出逢い」は間違いなく増えます。
「お気軽・お手軽・お安く 軸」の顧客ですから、「結婚に前向きかつ超真剣」とはいかないかもしれません。
でも、そういう人を捕まえて「結婚する気にさせちゃえ」ばいいわけで。
ちょっと極端な例になりますが、お見合いパーティではよく「サクラ」が議論されます。
でも私は思うんです。「サクラだって恋に落ちることはある。相手がサクラでも、落としてしまえば参加者だ」と。
ちなみに、落としたことはありません。というより、サクラに出会ったことがないです。(ホントにいるの?)
ここでも理屈としては同じです。
結婚式で出てくるエピソードでもよくあるじゃないですか。「最初は全然結婚なんて意識してなかった」って。
そういう意味で、「お気軽・お手軽・お安く 軸」の顧客というすそ野を広げる低価格路線は、
それはそれで会員の参加価値を高め(新たな層との出会いができる)られますし、
ひいては会員の結婚可能性を上げることにもつながっていると思います。
ただ、そこ(結婚)に至るまでのハードルは確実に上がるんでしょうが・・・。
お見合いパーティから結婚に辿り着いた層ってほんっとに一握りでしょうから。
そして参入してくる層はそういう人たちです。だって「お気軽・お手軽・お安く 軸」の顧客ですから。
それでも、
「新たな層と出会える」ということそれ自体は、前向きにとらえていい事項だと思います。
というわけで、さんっざんの長さでP.A.さんについて考察をしてきました。
いよいよ次回はこれらをすべて踏まえた上で、P.A.さんに入会した方がいい人ってどんな人?
をガチンコで考察したいと思います。
これだけの大長編でやってきた企画です。
敵に塩どうこうとかはもう抜きにして、マジでめっこり検討していきますよ。
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