東京の結婚相談所を比較考察 ゼクシィ縁結びカウンターさん 5
リクルートがゼクシィ縁結びカウンターを引っ提げて結婚相談業に参入してきた話。
今回はリクルートウエディング事業の超根幹、「ゼクシィ」について紐解いてみようと思います。
●ゼクシィの産声(草創期)
ゼクシィは1993年に創刊されました。
当時(今でも多いですが)「冠婚葬祭でお金のことを言うのはけちけちしていてよくない」という風潮が根強く、
良くも悪くもホテルや専門の結婚式場は「莫大な利益」を得ていました。超花形事業部門デスナ。
これに風穴を開けたのがゼクシィです。
・結婚式に係る費用を削る
をメインコンセプトに特集記事や企画を次々に掲載。読者からの圧倒的支持を得てきました。
●ゼクシィの成長期
2000年前後あたりから、「T&G社(テイクアンドギヴ・ニーズ社)」を中心として
「ハウスウエディング」のシェアが増え始めると、ゼクシィは大きく方針を転換。
当時世の中の圧倒的主流であった「ホテル・専門式場でのウエディング」に加わるもう一つのウエディングとして、
「ハウスウエディング」を世の中に広める・認知させるための媒体としての役割を担うようになります。
これまでの結婚式を安くする!という式場敵視政策から、式場との共存共栄を図るような紙面構成に変わっていきます。
小難しい言い方になりましたが、要は、
・ハウスウエディングを立ち上げたけど、世の中に認知されないで困ってるT&G社たち
・そこで結婚読者に圧倒的支持があるゼクシィにハウスウエディングの広告を大量に掲載
・リクルートは広告料ガッポリでウハウハ ハウスウエディング側も認知が上がってウハウハ
お互いの利益が重なったので、そういう流れにゼクシィ誌も変わっていった。 ということ。
●そして黄金時代へ
で、もちろん指をくわえて見てたらお客さんを取られちゃうホテル・専門式場も黙ってはいません。
我々もゼクシィに掲載してください!とばかりにみんな一斉に「ゼクシィ詣で」が始まりました。
たったさっき「共存共栄」なんて綺麗なお言葉を使ったんですが、今度は一転、
ゼクシィに載って無ければその式場は存在しないも同然。という恐ろしい状況ができてしまったのです。
「ココ、ゼクシィに載ってないからやめておこうよ」 みたいな。
むしろネットが全盛でない当時、こんな話題すらなかったかもしれません。
ガチで、ゼクシィにあらずんば式場にあらず。だったのかも。
でもそれほどまでに「ゼクシィ」の認知度って高いと思うんです。
ウチのブログで「既婚者」はあまり想定していないんですけど、(だって結婚相談所のブログだよ?)
ぶっちゃけ結婚決まった人って1冊は(というより1冊だけだろうけど)ゼクシィ買ったと思うの。
私も買いましたもん。居酒屋の「とりまビール」よりも、結婚の「とりまゼクシィ」のほうがシェア高いと思う。
※余談ですがゼクシィって年間定期購読の案内があるんだよね。あれって誰が使ってるんだろう?
こうしてこの世の春を謳歌するまでに成長したゼクシィ事業。
年間500億円を売り上げるお化けコンテンツへと成長を遂げたのです。
ちなみに、日本のプロ野球全12球団の選手年棒の総額が330億円程度だそうです。
日本のプロ野球選手全員が束になってかかって行っても、あの本1冊に太刀打ちできません。
鬼すぎるぜ、ゼクシィ。 女子アナはプロ野球選手じゃなくてゼクシィと結婚すればいいと思う。
とはいえ、「諸行無常」「盛者必衰」なのが世の中のコトワリ。
※平家物語の一節 「全て物事は変化する」 「栄える者もいつかは必ず衰える」 というオコトバ。
次回は黄金期を謳歌するゼクシィに迫る脅威について考察していきます。
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