東京の結婚相談所を比較考察 ゼクシィ縁結びカウンターさん 7
今回の記事では、
現在のゼクシィに迫る危機・脅威について「3つ」のうち、残りの1つについて考察をしていきます。
●ゼクシィの黄金時代は「情報の独占」があったから
ゼクシィ黄金時代。結婚式場の情報は基本的に「ゼクシィが全て」でした。
・ハウスウエディングは特にそうで、ゼクシィを経由しない限り
顧客はハウスウエディングの情報を手に入れることができない。(ゼクシィ以外に情報がないから)
式場は顧客に認知してもらうことができない。(ゼクシィ以外に情報がないから)
・ホテル、専門式場であれば、指名買いなどで多少集客はできたかもしれないが、
超有名ホテルでもない限り顧客はそのホテルを知らない。(結局は情報を届ける為にゼクシィしかない)
顧客もイチイチ電話なり郵送なり、もしくはアポ取って情報収集するもの面倒くさい(ネットないから)
つまり、インターネットが普及しておらず、情報が紙媒体に限られている以上、
顧客にとっても式場にとっても「ゼクシィの情報が全て」という状況だったのです。
だからこそ、たった1冊の情報誌が年間500億円も売り上げるお化けコンテンツになったわけです。
●ネットの普及により、「情報の独占」が崩れてきた
今の時代、欲しい情報があれば「ネット検索」によってほとんどが完結できる状況になっています。
「新宿 ランチ」 「ドリカム チケット」 「結婚相談所 東京」 「女子高生 制服 販売」
などなど、検索エンジンも賢くなりましたし、検索する人間のほうも賢くなり、
その結果、何か間に媒介を挟まなくても、欲しい情報に直接アクセスできるようになったのです。
結婚式場にも同じことが言えて、
「ハウスウエディング」1語だけでもゼクシィ以外の情報ページが山ほど出てきます。
更に複合語「ハウスウエディング 青山」 とか 「ハウスウエディング ガーデン」 などで検索すれば、
それに関する情報がこれまた山ほど出てきます。これもまたゼクシィの情報ではありません。
こうしてネットが普及するにつれて、徐々に徐々に、「ゼクシィによる結婚情報の独占」は崩れてきたのです。
●これら3つを合わせるとどうなるか
これまで3つのことを考察してきました。
・結婚式を挙げるカップル数の減少
・結婚式を挙げるカップルの客単価の減少
・ゼクシィによる情報独占の崩壊
結論から言えば、(もうお察しだと思いますが)
「ゼクシィへの広告出稿を控える」という結果がもたらされることになります。
結婚式を挙げるカップルは減るわ、単価は下がるわで、結婚式場の運営は苦しいのが現状です。
そんな中でゼクシィにばかり湯水のごとく広告費を捻出することはできません。
こちらは「出したくても出せない」という状況。
また、ゼクシィによる情報独占が崩れた今、
式場は何もわざわざゼクシィを使わずとも、「直接」顧客へ情報を届ければいいわけです。
こちらは「別に(ゼクシィに)出さなくてもいいじゃん」という状況。
これまでゼクシィに使っていた広告費を削って、
・顧客に魅せる式場HPを新たに作ったり
・検索ワード連動型の広告出稿へ切り替えたり
・そもそも広告費削減で利益をねん出したり
「ゼクシィの呪縛」から解き放たれることで様々なことができるようになります。
こうして、500億円を売り上げるお化けコンテンツも、その「神通力」を失い、
徐々に力の衰えを見せ始めることになりました。
これまでずーーーーっとお堀を埋めていく話をし続けてきたのですが、
次回、ついに1つに繋がります。
「なぜ、ゼクシィが結婚相談業に参入してきたか」の話ができるようになるのです。
長かった。実に長かった。恐らく半分くらいの読者は脱落してしまっているんじゃないだろうか。
だったらそんな記事書くなとか言わないで傷ついちゃう。
次回、なぜゼクシィは「結婚相談業」に参入してきたのか、考察していきます。
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