結婚相談所の成婚率 カラクリをナカの人が徹底考察してみる 2/2
前回考察の冒頭で
・成婚率30%!!
・成婚率60%!!
・一年以内の成婚率80%!!
⇒ ハイ。どの結婚相談所が一番成婚できそうでしょうか?
なんていうクイズを出しながら、
結局どこがいいのかなんて分かりやせん!( `―´)ノ
という【成婚率のカラクリ】について考察をしている本シリーズ。
前回は「成婚率算定の方法がバラバラ」というお話をしましたが、
今回は「成婚率算定の基準がバラバラ」というお話をしていきます。
●ちょっとコトバ遊びのようにも見えますが、、、
【成婚】率。
というくらいですから、文字通りに解釈をして、「成婚している確率」ということになります。
それではここで問題です。
「成婚」ってナニ? と。
一応国語辞典で調べてみると
「成婚 ⇒ 結婚が成立すること」とあります。ふむ、なるほど。
じゃあ結婚って何よ、と調べてみると
「結婚 ⇒ 男女が夫婦になること」となります。まぁ、そりゃあそうだ。
これを組み合わせると、、
「成婚 ⇒ 男女が夫婦になること(⇒結婚) が成立すること」ということになりまして、
ここで更に、
それでは、「男女が夫婦になった」と認識されるタイミングはいつなのか?
そのタイミングこそが「ご成婚の時」となるわけでして、
そして、
その「男女が夫婦になった」と認識されるタイミングが「バラバラ」なので、
出てくる「成婚率もバラバラだ」というお話をこれからしていくことになります。
●具体的に見て行きましょう
A 婚姻届けを提出した時
結論から申し上げますと、ここを「成婚の基準点」にしている結婚相談所を私は見たことがありません。
超・厳密に言えば、「婚姻届けを提出して初めて、国家が夫婦として正式に認めてくれる」わけでして、このタイミングこそ成婚のタイミングではないか。とお考えになる方もいらっしゃるかと思います。それはその通りと私も思います。
一方で、結婚(=婚姻)は「両性の合意のみに基づいて成立する」と【憲法】に記載があります。(24条)
これをそのまま読めば、両性が合意をした瞬間(⇒結婚しましょう。そうしましょう の瞬間)から結婚が成立することになり、お役所への届け出は「結婚したことをお知らせ(届け出)します」という位置づけになってきます。
ここまで来るともはや
「婚姻届けを提出しない限り成婚料の支払いはしない」などと提起をして裁判を起こし、「最高裁判所」まで争って「判例として世の中に残り」でもしない限り、答えは出ないでしょう。
だって、どっちとも読めちゃうんですもの。もはや「解釈の仕方で変わってしまう問題」なので(;^ω^)(笑)
そこで次の定義です。
B プロポーズをされ、それを受けた時
多少小難しい表現を言えば、「結婚の提案をされ、それを受諾・承諾した時」とでもなるでしょうか。
要するに「結婚して下さい」「ハイ」 この瞬間がご成婚のタイミングですよ。というお話です。
法律用語で言うなれば「婚約」の時点。と言えるでしょうか。
先ほどの憲法の条文によれば「両性の合意のみ」で結婚は成立しますので、
まさにこのタイミング(合意の瞬間)がご結婚 ⇒ ご成婚 というお話になりますよね。というお話です。
ニコッとMarriageも立ち位置はここです。
IBJ(日本結婚相談所連盟)もこの立ち位置を表明しており、ニコッとMarriageもその立場を堅持しています。
確かに、プロポーズを受けた後、何らかの事情でお別れしてしまうこともあり得ます。確かにそれは事実です。
それを以って、結婚相談所は成婚料を取る為に意図的に成婚のタイミングを早めている。けしからん。とのそしりがあれば、少なくともその方にとっては「そう」なのかもしれません。
一方で、プロポーズの受諾後、すなわち婚約が成立してからの破棄(やっぱり結婚しませんの表明)は「婚約破棄」にあたり、「民法上の損害賠償請求の対象」ともなりうる、重大な決意、決定です。
単にお付き合いした方とお別れをしても、交際破棄による損害賠償請求はあり得ません。
「おごった金 返せ! ( `―´)ノ」と訴えても、恐らくは難しいでしょう。(これは事情によって認められるケースもあるかもですが 笑)
つまり、「やっぱりやめた」という時に「法律的な責任を負わされる可能性がある」ということは、いわば「プロポーズの提案、そして受諾」には「非常に大きな責任」が伴うものでありまして、そこには当然ふたりの「覚悟」が必要になってきます。
・おふたりの覚悟(ふたりは結婚するんだ!)を確認した時点で
・そしてその覚悟(両性の合意)があれば憲法上も結婚(=婚姻)を定めている
という点からして、当会は「この時点でのご成婚には合理的な妥当性がある」と判断をし、IBJが採用するこの成婚のタイミングを支持、そして採用をしています。
ちょっと小難しいお話が続いてしまったかなとの印象ですが、
次あたりからはだんだんと「カラクリ」っぽくなってきます。
C 真剣交際成立時点
真剣交際、と書いている時点で「成婚じゃネージャン」なのですけど、
現実にはこの時点を以って「ご成婚」とカウントしている相談所も実は相当数存在しています。
真剣交際とは、それこそ相談所や連盟によっても定義がマチマチ(ホントになんでもバラバラな業界だと自虐気味に 笑)ですが、だいたい以下の感じかなと。
「将来の結婚を見据えて あなたひとりに決めました! の状態でお付き合いをすると宣言すること」
この状態って、
・まだ「結婚します!」とかそういう類の話はしておらず(したならプロポーズだからさ 笑)
・というよりむしろ「そういう結婚に向けた具体的なお話をしていない」ケースも多いんです。
実際運用としては、そういう「結婚に向けた色々をこれからしっかり話し合っていきましょうね!」とお互いに認識し合う状態が、「真剣交際」だったりするのです。
当然、ご結婚まで至らないケースもそれなりに存在します。
・お互いの仕事どうする? どこに住む? お財布管理は? などなど、
「マジ 結婚するとしたら」な会話をしてみたら「ゲゲってくらいに価値観ズレてました」
なんて話も無きにしもあらずですし。
・その「マジ 結婚するとしたら」という、「より厳しい視点」でお相手を見た時に、
アレ、なんか、、気持ちが盛り上がってこない、、
なんてことになって、残念ながらご縁及ばず、ということだってあり得ます。残念ならが無い話では無いのです。
従い、この時点で「成婚です!」とカウントしてしまうと、
例えばそれが50%だったとしても、そのうちの2割が「本当はご結婚まで辿り着いていない」ことになる(おおよその統計値)ので、実際の成婚率は40%ということになります。
しかも!
真剣交際 ⇒ 成婚カウント ⇒ でもダメだった ⇒ 戻ってまた活動 ⇒ 再度真剣交際 ⇒ 成婚ダブルカウント
なんていう事例も意外なくらいに「余裕で存在」していて、
同じ人が2度成婚カウントされているケースもあるんです。
重婚かよ。と。(;^ω^)(笑)
そんなのまで混ざっているとなると、もう正確な成婚率なんて測りようがありません。
先述の50%と書いてあっても、2割が真剣交際カウントでこぼれおちて、あとどれくらいかがダブルカウントでこぼれるのか、、、
なんてやっていては、もうワケワカンネー ですよね。(;^ω^)(笑)
私もです。正確な成婚率なんて分からないんですよ。ぶっちゃけ。
●更にカラクリは奥深くへと、、、
ニコッとMarriageのような個人でやっている結婚相談所では、会員とは密に連絡を取り合うものですので、
成婚退会は当たり前のこと、通常退会(非成婚退会)であってもどんな事情で退会されるのかは把握しています。
一方で、大手の結婚相談所になると、良くも悪くも「そういう所もシステム化」されていて、
退会手続きが「システム上」にて行えちゃうようになっているんです。
で、こんな風な質問が出てきます。退会理由を教えてくださいのチェックボックスです。
・ご結婚が決定した
・婚約が内定した
・交際する方と出会えた(←ここがポイント)
----- こっから上が成婚カウント -----
・別の婚活サービスを利用することにした
・婚活をやめることにした
・その他 などなど、、
おかしくね!? (´◉◞౪◟◉)
もう一個上でしょ!カウントライン! (´◉◞౪◟◉)
でもコレ、成婚率に入れてる相談所があるんです。
理由は簡単で、その方が「成婚率が上がるから」そして「成婚率が高いと新規会員を獲得できるから」
しかも、先述の通り「システム上での入力」なので「自己申告」です。
ウラ取りも、ホント・ウソの確認も「やりようがありません」し「やる気も無い」です。
だって成婚カウントが減るような確認を、コストを掛けてやるはずがないじゃないですか。
本人が言ってるんだから、そう思いました。でオワリです。
更に、ここまで来るともはやホラー話ですが、
「成婚カウントより下」を選択すると、その時は連絡(電話)が来て「引き留め工作をされる」らしいです。
これは全部が全部かは分からない。ただ、大手の結婚相談所に所属していてウチに乗り換えた会員さんが言っていました。
そんなのがあるから、
「引き留められたくないし、めんどくさいから成婚ラインより上にチェックを入れておこう」
となって、更に成婚率は伸びる方向へと。。
誰がここまでのシステムを考えたのかは分かりませんが、
敢えて秀逸と述べておいたほうがよろしいですかね。(笑)
●もうやめてくれと言われるかもしれませんが、、、
まだあります。(笑)
・システム内成婚 と システム外成婚
・連盟内成婚 と 連盟外成婚
呼び方は様々ですが、意味合いは一緒ですので、とりあえず「そういうコトバがあるんだとご認識」頂ければOKです。
例えばニコッとMarriageの場合、
所属している連盟は「IBJ(日本結婚相談所連盟)」ですが、
会員の活動は何もIBJの中にだけ限定をすることはありません。
・お見合いパーティーだって行けばいいし
・ネット婚活だってやればいいし
・他の結婚相談所を並行されている方もいます
ご縁のチャンスが広がるわけですから、そこに参加しようとする会員を止める理由がありませんし、むしろ「行ってらっしゃい!頑張って!」です。
そしてこれらIBJ以外のお出会いであっても、当然に「成婚サポート」をします。
だって、「会員が理想の成婚を遂げる」ことが当会の存在意義であって、何もIBJでお出会いすることにこだわる理由はないからです。
そうしてIBJ以外のお出会いからご成婚に辿り着かれた会員さんもニコッとMarriageにはいらっしゃいます。
これを「成婚率」として算入させて下さい。と言えば、それは「いいんじゃない?」と言ってもらえる自負はありますし、そういう相談所であれば、堂々と「成婚カウント」にて成婚率を上げればいいと思っています。
ところが、良くも悪くもそうやって「サポート全開」の相談所ばかりではありません。
だからこそ、「サポート全開」でやっている当会に来て下さる会員さんがいるわけで、サポートしない相談所は消えたらいいのに、なんて物騒な物言いをするつもりはないのですが、いわゆる「入った後は事実上の放ったらかし」の相談所が一定数存在することも事実です。
放ったらかしですから、本人も良くも悪くも「自分で何とかせにゃ!」となって、それこそ所属の相談所以外でのお出会いを積極的に行うようになります。というよりサポートが無いから行わざるを得ないというか。(;^ω^)(笑)
そうして「全て本人努力の賜物」で見事ご成婚まで辿り着き、
ご成婚をしたのでもう結婚相談所に登録している必要はありませんから当然退会をすることになります。
このとき、退会の理由は確かに「ご成婚」です。
本人のみの努力によって。ではありますが、ご成婚したことは事実ですから。
もうお分かりと思いますが、これが「システム外成婚」という表現で、自社の成婚率にカウントされるのです。
何もやっていないのに。恐らく会員が自社以外のサービスで婚活をしていることすら知らなかったであろうのに、あたかも「当社の実績です」と主張をして「成婚カウント」へ。。
何でもアリですか、、とのお怒りを超えて「なんていうか、、さぁ」みたいなテンションを皆さまからひしひしと感じていますが、まぁ成婚率なんて(なんて、という表現もアレですが)そんなもんなんですよ。
●ここで結論のお話です
成婚率は、、
・算定の方法もバラバラ
・算定の基準もバラバラ
なんもかんもバラバラ!( `―´)ノ
・一切信用しちゃけません!とまで言うつもりはありませんし
・それでも「高いほう」が何となく「見栄えがいいナァと感じる」ことはあるのでしょうケド
少なくとも、
・成婚率を信じるよりは
・実際に行って、見て、あなたの感じたことを信じる
ほうが、よっぽど、「よりよい相談所と巡り逢える」ものと私は確信しています。
結婚相談所をご検討されている皆さんが、
ぜひ「ここだ!」と思える相談所と出逢えることを楽しみに、本考察の結びとしたく思います。